ペチカ

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北こがねのペチカは、この家が建てられた昭和56年に設置されました。残っている資料によると、いろいろな大きさのレンガ1475枚を積み上げ作られています。当時はオイルショックの後で灯油に代わる燃料や暖房方法が取られて、よくペチカが設置されたようです。このペチカは「IWATA  ぜんねんペチカ」ですが、現在ではペチカメーカーはないのではないかと思われます。

 

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ペチカは中央の煙突を挟んで左右に分かれていますが、ペチカ本来の機能をを持ったのは向かって右側になります。写真に写っている面の裏側の下部に焚き口があり、そこから出る煙が煙道を通りながらレンガを加熱していきます。煙道は一直線に中央の煙突には向かわず、ペチカの内部を遠回りするようになっていて、たくさんのレンガを加熱することができるようになっています。そして暖められたレンガから輻射熱が出て部屋を暖めることになります。これだけの面から輻射熱が出ると他の暖房とは全く違った「ペチカ」独自の暖かみがあります。残念ながら現在はペチカの前を客席にするためにキッチン側の焚口は使っていません。ペチカを焚くとかなりの輻射熱が出るために、近くに座ったり植物を置くことができないからです。

 

煙突の左側のペチカは煙道が上部に一本あるだけなので、上部からしか輻射熱が出ません。煙道が少なくて右側の比べると弱いように見えるのですが、薪ストーブを設置することで煙道のない部分が暖められて、部屋の裏側にペチカ効果が出ています。薪ストーブ全体から高温の輻射熱が出てストーブを囲んでいるレンガを加熱します。とくにストーブの裏側がレンガに近くてよく加熱され、下の写真にある裏側がペチカになっていてすごく暖かいです。 当店はヨツールの一番小さい薪ストーブを使っていますが、このペチカ効果を考慮すると非常に効率よく暖房していると思います。

 

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ところで

 

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今日の一番のお客さんは猫でした。ポーチの足跡の猫です。

中には入らず、ドアの前を横切り、見えなくなったので覗いてみると、しっかりと傘立てにマーキングをしていきました。掃除をします。

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